当院には付随症状として、不眠でお困りの方が多くいらっしゃいます。
睡眠時間が減ることで、身体の疲労が取れず、いくら体を良くしようと思ってもなかなか良くはなりません。「眠る」こと自体も治療の1つです。
そこで今回は、不眠でお困りの方に試して頂きたいことをお伝えします。
●就寝時間の1~2時間前にお風呂に入る
眠くなるメカニズムとして、一度体温が上がり、その後下がる過程で眠くなると言われています。その下がり出すのが、体温が上がってから1~2時間後と言われており、体温を上げるお風呂は就寝時間の1~2時間前に入るのが良いでしょう。朝風呂の方は、就寝時間の1~2時間前に温かい飲み物を飲んだり、お灸をしたりしてみてくださいね。
●寝る前はテレビ、パソコン、スマホを見ない
わかってはいてもついついやってしまいますよね。脳が休まらないです。思い切ってやめましょう。
●好きな香りのアロマを焚く
香りにはリラックス効果があります。リラックスすると副交感神経が優位になり、眠りやすくなります。ご自身の好きな香りで試してみてください。
●軽くストレッチをする
軽いストレッチをすることで身体の血流を改善させ、リラックス効果を得られます。痛みを感じない気持ちの良い範囲で行ってください。
●お腹や足を冷やさない
寒くなってきました。体温の上がり過ぎは良くないですが、下がり過ぎも良くないです。お風呂等で体温が上がったものが急激に冷えないように、特にお腹や足を冷やさないようにすると良いですよ。
●生活リズムをしっかり
日中陽の光を浴びない、日中運動量が少ない、昼寝をする、3食きちんと取らないなどといった生活リズムの崩れにより、睡眠障害は起こります。人間らしい生活を、規則正しい生活を心がけましょう。
不眠でお困りの方の多くは、交感神経が常に優位に働いており、副交感神経への切り替えがうまくいっていないです。まずはこれらのことを試してみてください。これらのことを気を付けるだけでも、多くの方は改善が見られています。
また、鍼灸治療は自律神経に対して働きかけることができ、交感神経‐副交感神経の切り替えを調整することができます。お困りの方は是非一度ご相談ください。