当院のインスタグラムにて女性ホルモンや月経前症候群、更年期障害について説明しました。
こちらのブログでもまとめたものを投稿していきます。今回は女性ホルモンについてです。
女性ホルモンは、月経、妊娠・出産、更年期障害など私たちの日々の生活に大きく関与しています。
女性ホルモンの代表格、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)について詳しく見ていきましょう。
この2つのホルモンはどちらとも卵巣から分泌されます。年齢や周期において分泌量が変動し、故に私たちの体に変化をもたらします。
エストロゲンの役割は
- 受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くする
- 自律神経を整える
- 女性らしい体つきを作る
- 血流を改善する
- 肌に潤いやハリを出す
- 骨を強くする
があります。
プロゲステロンの役割は
- 基礎体温の高温期を作る
- 骨盤内に血液を貯める
- 食欲増進
- 抑うつ状態を作る
- 血糖値の低下
- 体のむくみを招く
- 腸の働きを低下させる
があります。
各ホルモン、多くの役割があることがわかりますね。そしてこれらの作用を見てみると、月経前症候群や更年期障害の症状に当てはまるものもあり、女性ホルモンが影響していることがわかります。
次に月経周期やライフサイクルで見た女性ホルモンの分泌量の変化について説明していきます。
このグラフは月経周期で見たエストロゲンとプロゲステロンの分泌量の変化を表したものです。
エストロゲンは月経後、排卵前に分泌量が増え、プロゲステロンは排卵後、月経前に増えているのがわかりますね。
よって、月経後、排卵前はエストロゲンの作用により、女性にとって身体的にも美容的にも調子が良くなります。
逆に排卵後、月経前はプロゲステロンの作用により、食欲が増しますが便秘気味になり、体もむくみやすく、時にうつ傾向になります。これがいわゆる月経前症候群です。
次のグラフはライフサイクルとエストロゲンの分泌量の変化を表したものです。
女性らしい体つきを作ってくれるエストロゲンは思春期から急激に増え、20~30歳でピークを迎えます。その後は徐々に分泌量が低下していき、更年期には急激に減少します。
エストロゲンには自律神経を整える働きや骨を強くする働きもありましたね。更年期障害で自律神経のバランスが乱れ様々な症状を引き起こしたり、閉経後に骨密度が低下し骨粗鬆症になりやすくなるのはこのことからです。
このように私たちの体は女性ホルモンの影響を大いに受けます。
月経前症候群や更年期障害がなくなればもちろん良いのですが、体の自然現象でもあると言えますね。
そのため、ご自身の体の周期の変化を理解し受容した上で対策を取ることが出来ると良いと思いますよ。
月経前症候群や更年期障害についてもこちらのブログにて説明していきます。
女性特有の問題でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。