当院のインスタグラムにて投稿した、寒い冬を乗り越えるための"冬養生"シリーズ。
こちらのブログにもまとめていきます。
まず、冬に生じやすい身体の不調について説明します。
冬は寒邪が身体に入ることで五臓の"腎"を損傷しやすく
- 冷え
- 疲れやすい
- 耳鳴り、難聴
- 腰痛
などといった身体の不調を生じやすくなります。
"寒邪"だの"腎"だの、なんのこっちゃ?という方はこちらの記事を一度ご覧いただけると、理解が深まると思います。
では、これらのことを踏まえ、おすすめのツボや薬膳、日常生活上での注意点について説明していきます。
冬養生~ツボ編~
まず、冬におすすめのツボを紹介します。
湧泉(ゆうせん):足の指を曲げた時に最も凹むところ
寒い空気が下に行きやすいように、体で冷えやすい部位が足になります。立った際に体の一番下にあるこのツボを温めてあげることで冷えの解消を期待できます。
また、東洋医学の考えで、立った際に地面に接しているツボのため、大地からのエネルギーを吸収し、体を元気にしてくれると言われています。
復溜(ふくりゅう):内くるぶしの後ろの凹んだところから指3本分上
治療においてもよく使われる内ふくらはぎにあるツボです。冷えや耳鳴りなどの耳の不調に対しても効果を期待できます。
どちらのツボもお灸などで温めてあげるのがおすすめです。
当院ではお灸の通信販売を行っております。お灸に興味のある方は当院のお灸便もご検討いただけると嬉しいです。
冬養生~薬膳編~
次に薬膳作用から見た冬におすすめの食材を3つ紹介します。
〇山芋
"山薬"とも呼ばれ、体にとって良い作用がいっぱいあります。
特に腎の虚弱による頻尿、慢性の咳、お腹の不調に効果を発揮します。
〇くるみ
栄養バランスに優れているスーパーフードのくるみ。薬膳作用から見ても効果はたくさんです。
腎の虚弱による腰痛、冷え性、乾燥による便秘などに効果を発揮します。
体を温めてくれる作用もありますよ。
〇羊肉
北海道でジンギスカンがよく食べられるように体を温めてくれる作用が強い食材です。
足、腰、お腹の冷え、虚弱による食欲不振、無気力、慢性の下痢を生じている際に食べると良いとされてます。
普段食べているものを気を付けることで体調管理が出来るなら良いですよね。ぜひ参考にしてみてください。
冬養生~日常生活編~
最後に日常生活上で気を付けていただきたいポイントについてお伝えしていきます。
〇体を冷やさない
冬は"体を冷やさない"これが非常に重要です。
そのために飲食物は温かいものを意識して取りましょう。
防寒対策として身につけるものも大切です。"首"の付く部位は特に冷えやすいため、マフラーや手袋、長い靴下などを活用していきましょう。
そして、適度に体を動かして熱を産生させていきましょう。動くことで体は温まりますよ。
〇保湿
冬の空気は乾燥しますね。空気が乾燥することで菌が繁殖しやすく風邪を引きやすくなったり、喉の調子がおかしくなったり、肌荒れを引き起こしたりします。
加湿器、マスク、こまめな水分摂取にて対処していきましょう。
〇睡眠時間の確保
冬は日照時間が短く、東洋医学的な観点から見ても"陰"が深まる季節です。これからの春に向けて気を養う時期でもあるため、睡眠時間はしっかり確保しましょう。ただ、太陽が出てる時間はきちんと起き、太陽が沈んでいる際に寝るようにしましょうね。
冬養生、参考になったでしょうか?
しばらく寒い日は続きそうですね。出来る"養生"から取り入れて、寒い冬を元気に過ごしていきましょう!