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花粉症養生

4月に入り、花粉症シーズン真っ只中。当院にも花粉症でお困りの方が多くいらっしゃいます。

 

当院のインスタグラムにて投稿した花粉症養生シリーズをこちらのブログにもまとめていきます。

 

花粉症でお困りの方はぜひご参考ください。

花粉症の方におすすめのツボ

まずは花粉症の方におすすめのツボを3つお伝えしていきます。

 

頭臨泣:黒目ライン上で髪の生え際の少し後ろ

眼のかゆみや鼻の症状、頭重感など花粉症の症状全般に効果を期待できます。少し強めの圧で押すか、持続的に刺激を与えることのできる置き鍼を貼っておくと良いでしょう。

 

攅竹:眉頭のところ

眼の症状に対して効果を発揮します。当院でもよくこのツボに鍼をしますが、その後「眼がスッキリした!」と多くの方が効果を感じられるツボです。気持ちの良い範囲で押してあげたり、眉毛の上縁をマッサージしてあげると良いでしょう。

 

迎香:鼻翼外縁の中点

鼻の症状で困っている際に効果を期待できます。目頭の方向に気持ちの良い範囲で押してあげると良いでしょう。

薬膳作用から見た花粉症の方におすすめの食材

次に薬膳作用から見た花粉症の方におすすめの食材をお伝えしていきます。

 

東洋医学的に見て、花粉症の症状がひどくなる1つの原因として考えられているのが"気"がうまく巡っていなかったり、足りていなかったりすることです。

"気"とは元気や健康の源と言ったようなもので、"気"が足りていないと免疫機能が低下し体調不良を引き起こしやすいと考えてもらうと良いでしょう。

 

そのため、"気"を補う食材を摂取すると良いと考えられています。

 

具体的な食材としては、

椎茸、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、キャベツ、タラ、イワシ、牛肉、鶏肉

といったものになります。

 

身近な食材なので、普段の食事に取り入れやすいですね。

 

次に花粉症の症状のタイプ別に見たおすすめの食材を紹介します。

 

〇サラサラの鼻水

体の冷えが同時に生じていると考えられるため、体を温めてくれる生姜、ネギ、ニラなどを摂取すると良いでしょう。

 

〇眼や鼻のかゆみ、鼻づまり

体に熱を帯びていることが考えられるため、熱を取り除いてくれる薄荷(ミント)や菊花を摂取すると良いでしょう。それぞれお茶として飲むのが良いでしょう。

日常生活上での注意点

次に日常生活上で気を付けていただきたいことを説明していきます。

 

〇マスク、メガネの活用

コロナウィルスの影響で、皆さんマスクはされていると思いますが、今一度お顔にちゃんとフィットしているか確認しましょう。

眼の症状が気になる方はメガネも活用すると良いでしょう。

 

〇刺激の強い食べ物は控える

香辛料の強い物やアルコールは鼻の粘膜を刺激したり、血管を拡張したりすることで花粉症の症状を重くしてしまう可能性があります。

花粉症の時期には刺激の強い食べ物は控えめにすると良いでしょう。

 

〇柔軟剤の活用、洋服選び

花粉は静電気により、洋服に付着すると言われています。柔軟剤の効果の1つとして、静電気を軽減してくれることがあり、うまく活用すると良いでしょう。

また、ウール素材の服は花粉が付着しやすくなります。コートなどは表面がツルツルしているものを選ぶと、花粉が付着しづらくなりますよ。

 

〇規則正しい生活

花粉症に限らずですが、体調不良を防ぐために大事なことは規則正しい生活を送ることですね。体にストレスや負荷を与えないことは花粉症の症状を和らげるためにも大切です。

 

〇辛いときはお医者さんへ

辛いときは無理をせずにお医者さんに診てもらいましょう。お薬で楽になる症状もたくさんあります。

モーニングアタック

最後にモーニングアタックについて説明していきます。

 

皆さんはモーニングアタックという言葉をご存じですか?

モーニングアタックとは、起床後すぐに、くしゃみ、鼻水、鼻づまりと言ったアレルギー症状が現れることを言います。花粉症に限らず、多くのアレルギー症状で見られるみたいですね。

 

モーニングアタックの原因として、就寝時の副交感神経優位の状態から起床後交感神経優位の状態に切り替わる際の自律神経の問題が上げられています。

 

この自律神経の観点から対応策を説明していきます。

 

まず、いきなり起きないで布団の中で

〇手足をグーパー

〇手足の指をつまんで引っ張る

を行いましょう。徐々に交感神経のスイッチを上げていくことが目的です。

 

そして、起きたら

〇太陽の光を浴びる

太陽の光を浴びることで交感神経のスイッチをしっかり入れることが目的です。

 

朝起きた時の花粉症の症状が辛いという方は、ぜひ試してみてくださいね。

花粉症養生、参考になったでしょうか?

 

花粉症でお困りの方の症状が少しでも楽になれば幸いです。