· 

春養生

当院のインスタグラムにて投稿していた春養生。

 

もう春というか、初夏になりつつありますが…。こちらにて春養生をまとめましたのでぜひご参考ください。

春に生じやすい不調

春は五臓の"肝"に不調を生じやすくなることから、以下のような身体の不調を生じやすくなります。
○情緒不安定になる (イライラしやすい)
○筋肉のトラブル(痛みが動く)
○血の巡りが悪くなる
○眼のトラブル
○頭痛
これらのことを踏まえ、セルフケアの方法をいくつかお伝えしていきます。

春の不調におすすめのツボ

まず、春の不調の際におすすめのツボを3つ紹介します。
太衝:親指と人差し指の間を足首の方へなぞり、指が止まるところ 動脈拍動部
いろんな効果を期待できるツボで、春に多いイライラや眼のトラブル、頭痛などに効果を発揮します。
陽陵泉:外ずねにある骨の前下方
筋肉のトラブルに対して、非常によく使われるツボです。
春の症状の特徴として、痛みが動くことが上げられます。
筋肉性の痛みで、痛みがあちこちに出るなと言ったときは試してみてください。
血海:膝のお皿の内上端から指3本分上
その名の通り、 “血”に関係する症状に対して効果を期待できます。
貧血気味、月経のトラブル、血流が良くないなどと感じた時は試してみてくださいね。
今回紹介したツボはいずれも気持ちの良い範囲で押してあげるか、お灸をしてあげると良いでしょう
お灸のやり方がわからない、 何を買えば良いかわからないと言う方は、ぜひ当院のメニュー、セルフケア指導をご検討くださいね。(当院の施術メニューはこちら

春の不調におすすめの薬膳

次に薬膳作用から見た春の不調におすすめの食材をお伝えします。
〇にんじん
血の不足による眼の乾燥・かすみに効果を発揮します。
また、慢性の咳や、胃腸を元気にしてくれ食欲不振などの際にも効果を期待できます。
○タコ
気血不足による疲れ、 めまい、 産後の貧血、喉の渇きなどの際に摂取すると良いでしょう。
タコは寒性であるため、気温が高い日に食べると良いでしょう。
冷え性の方は火を通し、温かい状態で食べることをおすすめします。
〇豚レバー
肝の虚弱による視力低下、眼のかすみなどに効果を期待できます。
体を温めてくれる作用もありますよ。

日常生活で気を付けて頂きたいこと

日頃の生活で気を付けて頂きたい点についても説明していきます。
○陽気を取り入れる
春は”陽”の気が増えてくる時期ですこの時期にずっと暗い部屋にいるなど、陽気を取り入れないと体調を崩しやすくなります。太陽の光を浴びて、陽気を取り入れていきましょう。
○ストレスを溜め込まない
春は五臓の"肝"を傷めやすく、それに伴いストレスが溜まりやすくなります。 また、新生活など慣れないことが多くあることも重なり、余計にストレスが増します。自分なりのリラックス方法や発散方法を見つけて、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
〇早寝早起き
東洋医学の考えでは、春は早寝早起きが推奨されています。春は段々と日中の時間が長くなり、 朝陽が昇る時間も早くなりますね。
そのため、 陽気を取り入れる時間を長くするよう早寝早起きが推奨されていますよ。
○花粉症、黄砂対策
春は花粉症や黄砂など、大気の問題が生じます。それによる体調不良も生じやすいため、マスク、眼鏡 、空気清浄機などで対処していきましょう。
新生活で大変な方も多いでしょうが、 なるべく不調なく過ごしていくためにぜひ参考にしてみてください。

桜餅を食べました(亀屋万年堂)

最後に番外編として、亀屋万年堂さんの桜餅を食べましたので、桜の葉・花の薬膳作用について触れていきます。
桜の咲く時期によく店頭で見かけるようになるのが、桜餅や桜パンなど桜を使用した商品です。
上品な桜の香りと酸っぱさが、春の食欲をそそってくれます。
桜の葉・花は五臓の"肺"に作用し、 気や水の流れを良くしてくれ、
・咳、喘息
・便秘
・二日酔い
の際に効果を発揮してくれます。
また、 桜餅の葉や花は塩漬けにされていますが、 桜を塩漬けにすることで、 抗酸化作用や抗菌作用もあるようです。
アンチエイジングにも良さそうです。
亀屋万年堂さんの桜餅は可愛らしい一口サイズで、 桜の香りがほんのり程よい甘さで、 とても美味しかったです。
桜餅って関東と関西で種類が異なるようで、 亀屋万年堂さんの桜餅は、 関西タイプのツブツブの生地であんこをくるむ"道明寺" です。
ちなみに関東タイプはピンクの皮を巻いたもので"長命寺"と言うようですね。
桜に関連した商品が店頭に並ぶのもこの時期だけです。
皆さんも桜に関連した商品を召し上がってみてはいかがでしょうか?

"春養生"いかがでしたか?

各季節に適した過ごし方をしていくことで体の不調を防ぐことができますよ。ぜひ、参考にしてみてくださいね。