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梅雨養生

梅雨真っ只中。体のだるさ、頭痛など梅雨独特の体調不良に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
当院のインスタグラムで投稿した梅雨養生。こちらのブログでまとめていきます。気になる方はぜひご一読くださいね。

梅雨に生じやすい不調

まず、梅雨に生じやすい不調を確認しておきましょう。
梅雨の時期は東洋医学の考えで"湿邪"が体に侵入しやすくなります 。"湿邪"とは、湿気や水と思って貰えるとわかりやすいと思います。
"湿邪" の特徴としては重濁性、粘滞性、下注性といった特徴があります。 これらの性質により、体に重だるさを生じたり、水分が体の中で巡りづらくなったりしてしまいます。
そして、五臓で見るとこの"湿邪"は"脾"を傷めやすいです。"脾"は"胃"に近い働きをすると考えて貰うと良いでしょう。
そのため、梅雨の時期は
  • 全身の倦怠感、だるさ
  • 頭痛
  • お腹の不調
  • むくみ
  • めまい
といった不調を起こしやすくなります。
また、 気圧の変化や日照時間の不足によって自律神経の乱れを生じやすく、これらの症状を引き起こしてしまう原因の1つでもあります。
これらのことを踏まえ、梅雨の時期をなるべく調子良く過ごすための対処法をお伝えしていきます。

梅雨の時期におすすめのツボ

次に梅雨の時期にケアをしてほしいおすすめのツボを紹介します。
足三里:膝のお皿外側下から指4本分下
万能ツボで有名です。特に胃の不調、便秘に効果を期待できます。また、下肢の神経痛にも効果を発揮します。
豊隆:お皿の下と足首を結んだ線の真ん中から中指1つ分外側
むくみに対して特に効果を発揮します。他にも胃腸の不調、頭痛、下肢の神経痛にも効果を期待できます。
太白:足の親指の付け根を踵の方へなぞり一山超えたところ
体全体の痛み・だるさ、嘔吐、胃腸の不調、不眠に効果を期待できます。
陰陵泉:骨際に沿って内脛を上がっていき、指が止まるところ
むくみ、体全体の痛み・だるさ、更年期症状、膝の痛みに効果を期待できます。
どれもお灸、指で押してあげるなどの刺激を入れてあげると良いでしょう。
これらのツボをケアしてあげることで " 脾"が元気になり、水分が停滞しにくくなります。 それに伴い、頭痛やめまいなどツボ自体の直接の効果が期待できない症状に対しても改善を期待することができますよ。
まずは1日1ツボ、 自分の気になったツボやケアをしやすいツボから実践してみましょう。

薬膳作用から見た梅雨の時期におすすめの食材

最後に薬膳作用からみた梅雨におすすめの食材をお伝えします。
最初に五気と六味について確認していただいてから、 各食材を確認してもらえればと思います。
食材 五気 六味 作用
 空豆  むくみ、お腹の張り、疲れ、めまい
パイナップル 便秘、消化不良、湿によるむくみ、咳、喘息
とうもろこし むくみ、食欲減退、めまい、疲れ、お腹の張り
さくらんぼ 関節や筋肉の痛み、食欲不振、疲れ、皮膚の乾燥
シラウオ むくみ、喘息、下痢、尿量が少ない
はまぐり 甘/鹹 のどの渇き、むくみ、咳
ハトムギ 微寒 甘/淡 むくみ、下痢、咳、食欲減退、湿熱による吹き出物
梅雨は"湿邪"が身体に入りやすく、 五臓の"脾"を傷めやすかったですね。それにより、全身の倦怠感やむくみ、お腹の不調などを生じやすくなります。
そのため、体内の水分を調節し、胃腸を元気にしてくれる食材が多いですよ。
梅雨のお食事の参考にしてみてくださいね。
梅雨養生参考になりましたか?梅雨を元気に過ごすための参考になれば幸いです。