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夏養生~夏の過ごし方~

8月も後半に差し掛かってきましたが、暑い日が続いております。皆様、体調の方はいかがでしょうか?
当院のインスタグラムで投稿した"夏の過ごし方"。こちらのブログでもまとめていきます。気になる方はぜひご一読くださいね。

夏に生じやすい不調

まず、夏に生じやすい不調を確認しておきましょう。
夏の時期は東洋医学の考えで"熱邪"が体に侵入しやすくなります 。"熱邪"とは、夏の暑さによって体に不調を生じさせるものと思ってもらうと良いでしょう。
五臓で見るとこの"熱邪"は"心"を傷めやすいです。"心"は精神面と似たような働きをします。
そのため、夏の時期は
  • 不眠
  • 息苦しさ
  • 胸苦しさ
  • 口が渇く
  • 脇の痛み
といった不調を起こしやすくなります。
これらのことを踏まえ、夏の時期をなるべく調子良く過ごすための対処法をお伝えしていきます。

夏の時期におすすめのツボ

次に夏の時期にケアをしてほしいおすすめのツボを紹介します。
神門:手のひら側の手首のシワ上で小指側
不眠、胸苦しさ、息苦しさなど夏に生じやすい不調に対して効果を期待できます。また、精神面のトラブルに対しても、気持ちを落ち着かせてくれる効果を期待できます。指で押して刺激を入れてあげると良いでしょう。
少衝:手の小指の爪のきわ 薬指側
こちらも息苦しさや胸苦しさなど、夏に生じやすい不調に対して効果を期待できます。指先なので、つまむような形で刺激を入れてあげると良いでしょう。
失眠:踵のど真ん中
不眠に対して効果を期待できます。寝る前にお灸をするか、踵を温めてあげると良いでしょう。
これらのツボをケアしてあげることで " 心"が元気になり、夏の不調を生じにくくなります。 
まずは1日1ツボ、 自分の気になったツボやケアをしやすいツボから実践してみましょう。

薬膳作用から見た夏の時期におすすめの食材

最後に薬膳作用からみた夏におすすめの食材をお伝えします。
最初に五気と六味について確認していただいてから、 各食材を確認してもらえればと思います。
食材 五気 六味 作用
 苦瓜  多汗、のどの渇き、熱中症予防、眼の充血、にきび
セロリ 甘/辛 体の熱感、咳、熱邪による皮下出血
スイカ 熱感、多汗、熱邪によるイライラ、のどの渇き・痛み
キウイ 熱邪、暑がり、のどの渇き、食欲不振
シジミ 甘/鹹 のどの渇き、咳、喘息
眼の充血、のどの渇き、不眠、多夢
百合 微寒 甘/微苦 津液・血の不足による動悸、不眠、多夢、精神不安
夏の時期におすすめの食材は熱を冷まし、水分で潤してくれる作用があるものです。
また、夏は不眠を生じやすいため、不眠に対して効果のある食材が多いことも特徴です。
冷え性の方はこれらの食材を温かい状態で食べるようにすると良いでしょう。
夏のお食事の参考にしてみてくださいね。
夏養生~夏の過ごし方~、参考になりましたか?夏を元気に過ごすための参考になれば幸いです。