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姿勢について

施術を行う中でよく聞かれる質問が「私の姿勢って良いですか?」 と言ったような”姿勢”に関することが多くあります。
体の調子だけでなく見た目にも関わるため、姿勢を気にされている方は多くいらっしゃいますね。
多くの方が気になっている“姿勢”について、良い姿勢や良い姿勢を取るポイント、姿勢不良が体に及ぼす影響などについてまとめていきます。
当院のインスタグラムでもまとめているので、そちらもぜひご覧ください。

良い姿勢とは?

まずは"良い姿勢"について確認していきましょう。
教科書的に言われている"良い姿勢”(正常な姿勢)は、体を横から見た時に頭頂部一耳一肩一股関節一膝関節一足首が一直線上になったものを言います。
猫背などいわゆる姿勢が悪い方は、この状態に近づけるようにすると良いのですが、 常に自分の体を横からチェックすることは難しいですよね?
そのため、多くの方がご自身の姿勢について悩まれ、それによる不調を生じています。
また、個人によって元々の骨格や柔軟性が違うため、前述した良い姿勢を完璧に取る必要もなく、
  • 疲れにくい
  • 痛みにくい
  • 動きやすい
といった姿勢がその人にとって最も良い姿勢だと考えることもできます。
姿勢について話していくと、とても奥が深いです。
"良い姿勢とは? " というのは答えがいくつもあるかなり難しいテーマだったりもします。
施術中もかなり頭を悩ませますよ…笑

姿勢不良が及ぼす影響

次に姿勢不良がなぜ良くないのかを考えてみましょう。
姿勢不良が及ぼす影響として考えられるのが大きく以下の4点になります。
  • 肩こり、腰痛など体の痛み
  • 内臓の不調
  • 体が動かしづらい(ケガや転倒につながる)
  • 見た目が悪くなる
頭や骨盤の位置が変わることで、 本来負担がかから ないところに負担が生じ、 肩こりや腰痛を生じてしまいます。
肩こりや腰痛の原因は多々ありますが、 姿勢不良が関与している方は実に多いです。
また、背中が丸くなるような姿勢を取られている方は内臓器官を圧迫してしまうことで、胃もたれや便秘など内臓に関連したトラブルを生じやすくなってしまいます。
そして、姿勢が悪いと筋肉が働きにくい状態 (筋肉が伸び縮みしにくい状態)になり、ケガや転倒につながります。
運動のパフォーマンス向上や介護予防の観点から見ても姿勢は大切です。
最後に見た目が悪くなると言ったことも考えられますね。姿勢の良い人の方が印象は良いですよね?

これだけは意識したい!良い姿勢を取るポイント

最後にこれだけは絶対に意識した方が良い!という姿勢を取る簡単なポイントについて説明していきます。
どれも難しくないため、できることから実践してみてくださいね♪
まずは立った姿勢から確認していきましょう。
○骨盤の面を床に対して垂直にする
骨盤の面とはベルトがかかる左右の骨と股上の出っ張っている骨を結んだ三角形の面を言います。
この三角形の面が床に対して垂直になるようにしましょう。
骨盤〜背骨ライン、股関節の位置が整います。
〇肩甲骨を軽く引いて下げる
ポイントは"軽く"と"下げる"ことです。
強すぎると腰を反ってしまい、腰痛の原因になります。ただ寄せるだけだと、肩が上がってしまう方が多いため、下げるように意識してあげると良いでしょう。
首~肩回りの負担が減ります。
○顎を軽く引く
ポイントは目線を変えずに顎だけ引くことです。
首~肩回りの負担が減ります。
○くるぶしの少し前に体重を落とす
正常な重心線が落ちる位置がくるぶしの少し前になります。また、左右の足均等に荷重をかけることも大切です。
○おへそを凹ます
骨盤を前に出し、腰のところで体重を支えている方が多く見られます。
おへそを凹ますようにしてもらうと、このような姿勢はかなり改善されます。また、おへそを凹ますことで体を支えてくれる筋肉がしっかり働きます。
まずはご自身が実践しやすいことから始めてみましょう。少し意識するだけでだいぶ姿勢は変わり、体の不調も減りますよ。
次に座る際に良い姿勢を取るポイントについてお伝えしていきます。
お尻の下に手を置いて座ってください。 そうすると、ゴリっとした骨が触れると思います。
それが 「坐骨(ざこつ)」 と呼ばれる骨になります。
この坐骨の上に座ると、背骨のカーブ、ラインが正常になり、体に負担を生じにくくなります。
座面が柔らかいと坐骨で座る感じがわかりづらいので、最初は硬い座面で、坐骨で座る感じを覚えてくださいね。
また、座る椅子もとても大事です。
椅子は、座った際に股関節、膝が90度になるような高さの椅子を用意すると体に負担が生じにくいですよ。
床やソファーに座ると良い姿勢を取ることがそもそも難しく、また、床やソファーに座ると腰にかかる負担が増えることが研究でわかっています。
他にも注意する点は多々ありますが、まずは坐骨座りと椅子の調整から。それだけで座った際にかなり良い姿勢を保つことが出来るはずです。

姿勢についてまとめてみましたが、参考になりましたか?

 

まずは、できることから。良い姿勢を取って健康的な日々を過ごしていきましょう。